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「岩井圭也」作品おすすめ5選!元司書が魅力や読む順番を解説

岩井圭也作品のイメージ画像(図書館) 小説

この記事では、元司書で岩井圭也作品のファンである私が、厳選した5冊を紹介します。

「どんな作品がおすすめ?」
「岩井圭也さんを最近知ったんだけど、読む順番はある?」

こんな疑問にお答えし、岩井圭也作品の魅力をお伝えします!

この記事を読んでわかること

・岩井圭也作品のおすすめ
・作品ごとの「こんな人におすすめ」
・岩井圭也作品の魅力
・岩井圭也作品の読む順番

この記事を読めば、読みたい本がきっと見つかりますよ!

岩井圭也さんのおすすめ小説5選

岩井圭也『永遠についての証明』のイメージ画像

岩井圭也作品のファンである私がおすすめする厳選した5作品を紹介します。

  1. 永遠についての証明
  2. 楽園の犬
  3. 竜血の山
  4. 舞台には誰もいない
  5. 夜更けより静かな場所

5作品の簡単なあらすじやジャンルをまとめました。

ジャンルといっても、さまざまな要素が入り、かなり分け方が難しいです。

そのため、イメージしやすいように「こういう要素が入っていますよ」というものをジャンルのところにあげております!

文系の人にこそおすすめしたい『永遠についての証明』

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岩井圭也作品の入口として、ぜひおすすめしたいのが『永遠についての証明』です。

岩井圭也さんのデビュー作であり、美しい描写を堪能できる作品

数学の研究に没頭する人たちの物語ですが、文系の方にもぜひ読んでほしい作品です。

到底知りようがない世界だからこそ、疑似体験して、彼らの苦悩と喜びを味わってください。

  • あらすじ

大学の数学科で出会った、圧倒的な数学的才能を持つ瞭司、彼の数学の才に惹かれる熊沢、そして佐那。3人は共同研究で画期的な成果を上げ、瞭司は初めて数学の美しさを他者と共有できる喜びに触れる。しかし、瞭司の突出した才能は、次第に周囲との間に溝を生み、人間関係を歪めていく。

出会いから17年後。数学者となった熊沢は、失意のうちに亡くなった瞭司が遺した研究ノートを手にする。そこには、未解決問題「コラッツ予想」の証明と思われる記述があった。熊沢は、瞭司の孤独と苦悩、そして数学への純粋な情熱と向き合いながら、その証明の真偽に挑む。数学という深遠な世界を舞台に、美しく描かれる才能と友情。瞭司が見ていた景色を、熊沢は果たして見ることができるのか――

  • ジャンル:青春、ミステリー
  • こんな人におすすめ!

・青春を思い出したいあなた
・文系人間のあなた

スパイものが好きなあなたにおすすめしたい『楽園の犬』

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個人的には、岩井圭也作品のなかで、1、2を争う作品だと思っています。

先の展開が気になりすぎてページをめくる手が止まりませんでした。

比喩ではなく、本当に。

登場人物も魅力的です。詳しくは言いませんが、最後……泣けます

  • あらすじ

1940年、太平洋戦争勃発直前のサイパン。横浜で英語教師をしていた麻田健吾は、南洋庁サイパン支庁の庶務係としてこの島に降り立つ。しかしそれは表向きで、彼には軍のスパイという密命があった。

各国のスパイが暗躍し、情報収集に励むこの島で、麻田は沖縄から移住してきた漁師の不審な自殺を調査するうちに、南洋群島に渦巻く闇へと足を踏み入れていく。

戦争へと突き進む時代の大きなうねりの中で、個人はどこまで自らの意思を貫けるのか。作家・中島敦をモデルに、スパイとして生きる男の苦悩と、時代の波に翻弄される人々の姿を壮大なスケールで描く、歴史ミステリー。

  • ジャンル:スパイ、戦争、ミステリー
  • こんな人におすすめ!

・スパイものが好きなあなた
・ミステリー好きなあなた

重厚な作品を読みたいあなたにうってつけ『竜血の山』

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この作品は重厚感たっぷりです。

どの作品から読んでもよいのですが、小説を読み慣れていないのであれば『永遠についての証明』や、このあと紹介する『夜更けより静かな場所』の方がとっつきやすいと思います。

鉱山で働く特殊な体質の人々の話で、かなり骨太な内容になっていて読み応えがあります。

設定としてはSFでもあるのですが、実際にあってもおかしくないと思わせる説得力がある作品です。

ネタバレになるのであまり言えないのですが、めちゃくちゃおもしろいです。

  • あらすじ

昭和13年、鉱山技師の那須野寿一は、北海道東部の山奥で巨大な水銀鉱床と、地図に載らない集落「フレシラ」を発見する。そこには、水銀を飲んでも死なない特異体質を持つ一族が、外部との接触を避け静かに暮らしていた。

寿一はフレシラに鉱山を開き、一族の青年アシヤは鉱夫として働くことになる。戦時下の好景気、戦後の労働争議、そして水銀中毒問題と、鉱山は時代の波に翻弄される。アシヤは、寿一の息子で水銀に魅せられた源一と共に、過酷な運命に立ち向かっていく。昭和という激動の時代を背景に、水銀に生きた人々の壮絶な生き様を描く。

  • ジャンル:SF、社会派
  • こんな人におすすめ!

・普段から小説を読んでいるあなた
・重厚な作品を読みたいあなた

ミステリー×没入感を味わえる『舞台には誰もいない』


岩井圭也さんの作品は、状況や心情の描写が丁寧なところも特徴。それはミステリーであっても健在です。

本格ミステリなどで「描写が端的すぎて物語に入り込めない」と不満がある人にも、自信を持っておすすめできます。

  • あらすじ

ゲネプロ(最終通し稽古)の最中に、主演女優・遠野茉莉子が舞台の奈落へ転落し命を落とす。事故か、自殺か、あるいは――

彼女をトップ女優へと押し上げた劇作家の名倉敏史は、関係者を集めた席で「遠野茉莉子を殺したのは、ぼくです」と告白する。しかし、茉莉子を知る他の関係者たちも、それぞれに彼女への複雑な想いや、知られざる一面を語り始め――

彼女の死の真相を追ううち、「演じること」でしか自分を保てなかった一人の女優の人生が、浮かび上がる。虚構と現実が交錯する舞台の世界で、人間の本質と、一人の女のリアルを鋭く描き出すミステリー。

  • ジャンル:ミステリー
  • こんな人におすすめ!

・芝居に興味があるあなた
・ミステリー好きなあなた

すべての読書好きにおすすめしたい『夜更けより静かな場所』

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連作短編になっていて、読みやすい作品です。

本当にスラスラ読めてしまうので、「終わるのがもったいない」と思いながら、すぐに読み終えてしまいました。

読みやすいので、読書がそんなに得意じゃない方にもおすすめです。

きっと、読書を好きになれると思います。

一方、読書好きな人には、とても刺さる内容なんじゃないかなと思います。

ちなみに、読書会で取り上げられる本の内容はオリジナルで架空なのですが、それらの本も「読みたい!」と思うぐらい、練られています!

読書会、したくなりますよ。

人見知りなので、実際はしないんですが。笑

  • あらすじ

大学3年生の吉乃は、伯父が営む古書店「深海」で薦められた分厚い海外小説を読み、読書の楽しみを知る。その感動を誰かと分かち合いたいという吉乃の思いをきっかけに、伯父の発案で深夜0時から始まる読書会が古書店で開かれることになる。集まったのは、吉乃を含め、それぞれに悩みを抱える男女6人。

読書会で取り上げる本を通じて、彼らは自らの人生や選択と向き合い、少しずつ前へと踏み出していく。一冊の本が人生を変える勇気をくれることを描いた、心温まる連作短編集。 

  • ジャンル:日常
  • こんな人におすすめ!

・読書好き全員
・これから読書を趣味にしたいあなた

岩井圭也作品の読む順番はある?

ハルキ文庫から出ている「横浜ネイバーズ」シリーズのみ、順番に読めば大丈夫です。

シリーズは今のところ(2025年6月現在)、横浜ネイバーズのみなので、その他はどんな順番で読んでも問題ありません。

ちなみに、横浜ネイバーズシリーズは、表紙に数字が書かれている(1冊目のみ数字の記載がありません)ので、順番は間違いにくいでしょう。

他作品との登場人物などのリンクもないため(万が一、万が一気づいていなかったらすみません)、お好きなものから読んでみてください!

もし「1冊目に読む本はどれがいいか」と聞かれたら、『永遠についての証明』をおすすめします!

岩井圭也作品の魅力

岩井圭也さんの作品には、数々の魅力があるのですが、総合すると次の3つに集約されるのではないかと思います。

  • スラスラ読める
  • 作品の幅が広い
  • 表現が美しい

スラスラ読める

心の動きも丁寧に描写されていて、感情移入がしやすく、どんどん読み進められます。

続きが気になるストーリー展開でもあるので、一気読みしてしまうことも多いです。

一度読んだらわかります。やみつきになります。

作品の幅が広い(しかも刊行ペースが早い)

ライト目な作品も重厚な作品もあり、めちゃくちゃ作品の幅が広いです。

しかも、『永遠についての証明』のように、専門性が高いものも多く、リサーチ能力の高さがうかがえます。

それを作品として昇華できるのも、とてつもない才能(努力も含めて)だと思うのですが、またすごいのがそれらの作品を刊行するスピード。

兼業時代も「いつ書いているの?!」と思っていたのですが、専業になると年に6、7冊のペースで刊行されています。ちなみに、2024年は7冊。

あの高クオリティーの作品を安定して出しておきながら、年に6、7冊って……。驚異的です。

少し話が逸れましたが、とにかく作品の幅が広いです。

あるときは数学、あるときは剣道、冬山、鉱山……青春もあり、ミステリもあり、歴史もありと。
とにかくなんでも書ける!

めちゃくちゃすごいです。

ジャンルの幅が広いので、特定ジャンルが好きな方も読みたい本がきっと見つかると思います!

表現が美しい

表現の美しさは、特に『永遠についての証明』で感じられます

私は割引の計算ができないほど算数も数学も苦手ですが、この本を読むと「数学ってなんて美しいんだろう……」と感じました。

これ、誇張じゃなく本当にそう思いました。

研究者になれる才覚を持つ人たちが、羨ましくなったほどです。

完全文系人間をも、そう思わせる「表現の技術」。本当にすごいです。
これがデビュー作なんて……!

岩井圭也さんとは

「岩井圭也さんってどんな人?」と思ってらっしゃる方もいるかと思います。

プロフィールに関しては、公式サイトやnoteがあるので、そちらを見ていただくのが絶対によいのですが、僭越ながら簡単に紹介させていただくと、、、

1987年生まれの大阪出身の作家さんです。出身地が同じで嬉しい(まったく関係ない)。

2018年に『永遠についての証明』野性時代フロンティア文学賞を受賞し、デビューされています。

当初は会社員との兼業で作家活動をされていましたが、2022年の夏に専業作家になられました。

これ以上、私が言うのもなんなので、ご興味ある方はぜひ下記の公式ページを。ぜひ!!

HOME | 岩井圭也 公式ウェブサイト

岩井圭也|note
小説家。このnoteでは、音声入力で作成したコラム「活字ラジオ」などを不定期で投稿しています。

どれでも良いので、岩井圭也作品をまずは1冊読んでみよう!

岩井圭也さんは作品の幅が広いので、どなたでも読みたい作品が1冊は見つかると思います!

この記事のまとめ

・岩井圭也さんは、2018年に『永遠についての証明』でデビュー
・幅広いジャンルを書ける作家さん
・岩井圭也作品は、「横浜ネイバーズ」シリーズのみ、順番に読む
・岩井圭也作品は、描写や表現の美しさが堪能できる

今回紹介した5作品以外にも、非常におもしろい物語がたくさんありますので、また別の記事で紹介したいと思います。

私が初めて読んだのは、おそらく2021年頃だったと思うのですが、「実力に知名度が見合っていない!」と歯がゆく感じているので、めちゃくちゃ布教したいと思う所存です。笑

nanakko

元司書で現ライターのnanakkoです。
 
子どものころから本が大好きで、大学では小説創作を専攻。
会社員を経て、国立大学図書館の司書に。
 
小説、お芝居(映画・ドラマ・舞台・アニメなど)、音楽が好き。
プロの技が詰まったエンターテイメントに感動します。
 
このブログでは、私が好きなエンタメ作品について共有できればと思っています!
 
心が動いた瞬間を忘れないよう、文章で記録していきます。

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