『法廷占拠 爆弾2』は、2025年10月に映画公開も控える、前作『爆弾』の続編です。
爆弾犯と警察の心理戦が見どころだった前作。
今作は、爆弾犯と警察に、新たな凶悪犯が加わった三つ巴の心理戦が繰り広げられます!
ハラハラする展開に一気読み必至です。
- 『法廷占拠 爆弾2』のあらすじと主な登場人物
- ネタバレありのレビュー
- 『法廷占拠 爆弾2』の次に読む小説
『法廷占拠 爆弾2』基本情報とあらすじ
書名:法廷占拠 爆弾2
著者:呉勝浩
出版社:講談社
出版年月:2024年7月
本の形態:単行本(2025.7.3時点)
ジャンル(またはテーマ):警察と犯罪者の心理戦
その他:前作の『爆弾』は「このミステリーがすごい!2023年版 国内編第1位」「2023年本屋大賞 第4位」
ISBN:9784065363041
2023年の「このミステリーがすごい!ランキング」第1位に輝いた『爆弾』、待望の続編!
今度の舞台は、法廷。
史上最悪の爆弾魔を裁くその場所が、まさに占拠された。
犯人の目的は? そして、被告席に座るあの男は、何を企むのか?
ページをめくる手が止まらない、究極のタイムリミット・サスペンス!
『法廷占拠 爆弾2』の主な登場人物
スズキタゴサク:前作で捕まった爆弾犯
柴咲:今作で法廷を占拠した犯人
高東(たかとう):現場指揮を執る刑事
類家(るいけ):高東の補佐として現場にいる頭脳派の刑事。前作では、スズキの取調べ補佐を担当。天然パーマが特徴。
清宮:前作でスズキの取調べを行った主担当。
倖田沙良(こうださら):スズキ事件の法廷に証人として呼ばれていた交番巡査。
湯村:柴咲に殴られた被害者遺族。
『法廷占拠 爆弾2』ネタバレありの感想・レビュー

ここからはネタバレしていますので、未読の方・内容を知りたくない方はご注意ください。
メインキャラクターの類家とスズキ、さらなる続編「爆弾3」はあるのかについて考察しています。
既読の方は、ぜひ読んでみてくださいね。
類家とスズキタゴサク
爆弾シリーズは、類家とスズキの心理戦が大きな見どころでしょう。
今回は、警察VS柴咲VSスズキという構図になっていましたが、やはり最後には類家とスズキの心理戦が展開されていました。
読み進めるうちに、類家とスズキは似ているように感じました。
「人の心のかたちがわかる」と言うスズキ。
そして、相手の思考を先回りして会話する類家。
彼ら2人は、プロファイリングに長けているのではないでしょうか。
また、高東の回想で「類家は危うい」と考える場面が何度も出てきます。
ラストの場面でも、類家が「次はおれが勝ちます」と告げ、その思想を高東は「危うい」と評しています。
スズキはすでに悪の側にいるので「危うい」も何もないのですが、類家が犯人との心理戦を楽しんでいるとも取れるようなところに、スズキとの類似性が見られ、危うさを感じていると考えられます。
実際、法廷を占拠されている只中に高東は類家に「楽しいか?」と尋ねかけ、やめています。
おそらくそこに、類家の危うさを感じ取ったのではないでしょうか。
そう考えると、彼らの違いは立場。
もしかすると、スズキが警察に入っていれば、その頭脳を社会のために活かせたのかもしれません。
さらなる続編「爆弾3」はあるのか
私は「ある」と考えています。というか、期待しています。
スズキタゴサクは逃げおおせ、類家は「次こそ、おれが勝ちます」と言いました。
この内容から考えて、次がないとは考えにくいでしょう。
また、スズキタゴサクは逃げる直前「やりたいことが見つかった」と倖田巡査に告げています。なにか事を起こすことが示唆されているように、私には思えました。
爆弾は、映画が2025年10月に公開予定ですし、そのころにまた何か発表があるかもしれません。
「爆弾3」があることを期待しましょう!
『法廷占拠 爆弾2』の次に読むおすすめ小説

ここでは、『法廷占拠 爆弾2』が「おもしろかった!」と感じたあなたに、次に読む小説のおすすめを紹介します。
同じ著者の小説と、別の著者の小説に分けています。
感じる雰囲気やテーマに共通点を感じた作品を紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね。
新たな本との出会いのきっかけになれば、とても嬉しいです!
【同著者】次に読むおすすめ小説『スワン』
書名:スワン
著者:呉勝浩
出版社:KADOKAWA
出版年月:2019年10月
本の形態:単行本・文庫
ジャンル(またはテーマ):ミステリ
その他:「第73回日本推理作家協会賞」受賞、「第41回吉川英治文学新人賞」受賞、「第162回直木三十五賞」候補作
ISBN:9784041127575(文庫)
巨大ショッピングモール「スワン」で、死者21名を出す無差別銃乱射事件が発生した。犯人と直接対峙しながらも生き延びた高校生のいずみは、同じく被害者である同級生の告発によって、「彼女は保身のために他の人質を見殺しにした」という疑惑をかけられ、非難の的となってしまう。
そんな中、いずみのもとに一通の招待状が届く。集められたのは、事件で生き残った5人の関係者たち。そこで始まったのは、事件の「真実」を明らかにするための奇妙なお茶会だった。
【おすすめポイント】
どちらの作品も、ポイントは人間の心理。
法廷占拠では、事件に関わった者たちのそれぞれの思いが描かれていました。被害者遺族、そして警察関係者。『スワン』では、銃撃テロを生き残った5人に焦点が当てられます。
自分は、「あの日」なにをしたのか。
食い違う生存者たちの証言。
ページをめくるたび、疑心暗鬼は深まるばかり。
こちらもハラハラドキドキの心理戦が繰り広げられます。
【別著者】次に読むおすすめ小説『能面検事の死闘』
書名:能面検事の死闘
著者: 中山 七里
出版社:光文社
出版年月:2023年5月
本の形態:単行本(2025.7.3時点)
ジャンル(またはテーマ):ミステリー、テロリストVS検察
その他:能面検事シリーズ3作目(2025.7.3時点では全3作)
ISBN:9784334915322
「無敵の人」を自称する男が起こす無差別殺人。彼が犯罪を犯すはめになったのは、社会のせいだと言うロスジェネ世代。
事件の数日後、大阪地検に爆発物が届き、負傷者が出る。犯人は「ロスト・ルサンチマン」と名乗り、無差別殺人犯の釈放を要求。いかなる時も感情を表に出さず、「能面」とあだ名される大阪地検のエース・不破俊太郎検事は、この連続爆破事件の捜査に乗り出すが――
テロリストの真の目的とは何か。
【おすすめポイント】
スズキタゴサクと同様「無敵の人」が事件を起こします。こちらは、警察ではなく検察との対決です。設定には近いものがありますが、読後感は全然違うものになるはずです!
ひとつ注意が必要なのが、本作は能面検事シリーズの3作目ということ。話自体は独立しているため単独でも楽しめますが、1から読むと登場人物の人となりがわかったり、いろいろなつながり(しがらみ?)が見えたりするので、より楽しめます。
能面検事は、2025年7月11日(金)より、上川隆也さん主演で連続ドラマがスタートしています!
能面検事のシリーズ1作目はこちら
『法廷占拠 爆弾2』まとめ
- 2023年「このミステリーがすごい!ランキング」第1位の『爆弾』の続編
- 類家とスズキには共通点がある
- 「爆弾3」の刊行は大いに期待できる
- 心理戦が読みたいなら、同著者の『スワン』もおすすめ



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