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『いつも駅からだった』謎解き好きにおすすめの小説

小説

『いつも駅からだった』は、岩井圭也さんの連作短編集です。この作品は、一般的な小説の形式とは大きく異なる点があります。

それは、「謎解き×街歩き」というコンセプトでつくられた作品群という点。一風変わった趣向の小説なので、新たな読書体験ができるでしょう。

この記事を読んでわかること
  • 『いつも駅からだった』の概要
  • おすすめポイント
  • おすすめの人
  • 『いつも駅からだった』の次に読む小説

『いつも駅からだった』基本情報とあらすじ

書名:いつも駅からだった
著者:岩井圭也
出版社:祥伝社
出版年月:2024年11月
本の形態:文庫
ジャンル(またはテーマ):謎解き、感動
その他:京王電鉄株式会社と株式会社休日ハックとの共同企画で生まれた小説
ISBN:9784396350864

京王沿線の5つの駅(下北沢、高尾山口、調布、府中、聖蹟桜ヶ丘)を舞台にした、心温まる連作短編集。

バンド解散の危機に瀕したギタリスト、引きこもりになった息子に歩み寄りたい父、祖母からの謎の手紙に戸惑う孫娘、妹が仕掛けた誕生日の謎解きに挑む姉。
そして――

人生の様々な岐路に立つ人々が、駅という場所で大切な人を探す。各話に登場する謎の「黒ぶち眼鏡の京王電鉄職員」は、誰なのか。

すべての物語がつながったとき、心に灯る優しい光に涙がこぼれる。


『いつも駅からだった』のおすすめポイント

・ひとつずつの物語が短くて読みやすい
・短いのに、人間ドラマがしっかり伝わってきて泣ける
・登場人物が素敵な人ばかり

『いつも駅からだった』はこんな人におすすめ

『いつも駅からだった』は、次の3つのポイントに当てはまるあなたに特におすすめです。

読書があまり得意ではない(読書初心者)
謎解きが趣味である
京王電鉄をよく利用する

読書があまり得意ではない(読書初心者)

『いつも駅からだった』は、連作短編集です。そのため、「長編だと読み終われるか心配」という方でも読みやすいです。

連作短編集とは、短編小説の一種で、それぞれのストーリーがゆるくつながっている(同じキャラクターが登場する、同じ世界線に生きているなど)ものを指します。

一つひとつの物語は短いので読み終えやすく、読書になれていない方」や「これから読書を趣味にしたい」という方にもおすすめです。

謎解きが趣味である

謎解きや脱出ゲームが好き、という方には、ぜひおすすめしたい小説です。

近年、謎解きという言葉をよく聞くようになりました。好きな人も多いと思います。
ヒントを探して歩いたりキットを買って解いたり、いろんな形式のものがありますが、小説形式のものは少ないはず。

きっと新たな体験ができると思います。ぜひ、読んで解いてみてください。

京王電鉄をよく利用する

物語の舞台は、京王電鉄の沿線の駅です。周辺の施設もたくさん登場します。

京王電鉄をよく利用する方は、身近な場所が舞台になっているので「あそこか!」と想像でき、より楽しめると思います。

私は近畿圏に住んでいるのですが、小説を読んでいてよく知っている場所が出てくると、親近感もわきますし、「あの辺かなぁ」と想像するのも楽しいです。

この作品の場合は、謎解き要素があるので地の利も活かせるかもしれません。ぜひ、挑戦してみてください。

『いつも駅からだった』感想・レビュー

文庫の最初にいつもとは趣向が異なる旨が書かれていたので、どんな作品だろうかとワクワクしながら読みはじめました。

どれも好きなのですが、私は最初のバンドマンの物語「下北沢編」が一番好きです。

短いのにも関わらず、登場人物の心情が痛いほど伝わってきて、思わず涙しました。このストーリーテリングの巧みさこそが、私が岩井圭也さんの作品が好きな理由だと思います。

謎解きの経験が豊富なわけでは決してないのですが、「謎解き×感動」という体験ができたのも、この作品が初めてでした。

『いつも駅からだった』の次に読むおすすめ小説

小説のイメージ画像

ここでは、『いつも駅からだった』がおもしろかった!と感じたあなたに、次に読む小説のおすすめを元司書が独断と偏見で紹介します。

謎解き好きなあなたには、別著者の謎解き要素満載の小説も紹介していますので、ぜひ挑戦してみてください。

新たな本との出会いのきっかけになれば、とても嬉しいです。

【別著者】おすすめ謎解き小説『いけない』シリーズ・『きこえる』

書名:いけない
著者:道尾秀介
出版社:文藝春秋
出版年月:2019年07月
本の形態:単行本・文庫
ジャンル(またはテーマ):ミステリー、ホラー
ISBN:9784163910512

道尾秀介さんの「いけない」シリーズ(『いけない2』もあります!)は、謎解き要素がふんだんに盛り込まれているため、『いつも駅からだった』の謎解きが楽しかった!という方には、ぜひ読んでいただきたいです。

謎解きの難易度としては、こちらの方が高めです。

『いつも駅からだった』がほのぼのとした印象であるのに対し、『いけない』はミステリ要素・ホラー要素が強めである点が特徴です。最初に写真が提示され、それだけでは意味がわかりませんが、小説を読み進めて写真をよく見ると謎が解けるしかけが施されています。

※『いけない』と『いけない2』は単独のストーリーのため、どちらからでも読めますよ



他に、『きこえる』という作品もあり、こちらは小説のなかにある二次元コードを読み取ると、音声が聞けるようになっていて、その音声が謎のヒントになっているという趣向です。

謎解きが好きな人には、ぜひとも挑戦していただきたい作品です!


道尾秀介さんは、小説の新たな楽しみ方を追求されている方で、「読む順番によって結末が変わる」小説なんかも書かれています。

読む順番によって結末が変わる小説『N』は、こちら


【同著者】おすすめ連作短編小説『生者のポエトリー』

書名:生者のポエトリー
著者:岩井圭也
出版社:集英社
出版年月:2022年4月
本の形態:単行本(2025.6.27時点)
ジャンル(またはテーマ):人間ドラマ
ISBN:9784087717921

うまく言葉にできない想い、ありませんか?

傷つき、立ち止まり、それでも何かを伝えたいと願う人々。
彼らの心を救ったのは、たった数行の「詩」でした。

魂から紡がれる言葉の力に、胸が熱くなる。
あなたの心にも、きっと”言葉の光”が差し込みます。

【おすすめポイント】

連作短編を他にも読んでみたいというあなたには、同じ著者の『生者のポエトリー』がおすすめです。『生者のポエトリー』は背中をそっと押してくれるような、そんな優しい作品です。

心動かされる作品なので、人間ドラマに重きを置いた小説が好きな方にもおすすめします。


『いつも駅からだった』まとめ

この記事のポイント
  • 謎解きが好きなあなたに特におすすめ
  • 読書があまり得意ではなくても、読みやすい語り口なのですらすら読める
  • 京王電鉄をよく利用するなら、より楽しめる
  • もう少し難易度の高い謎解きを楽しみたいなら、『いけない』がおすすめ
  • 他の連作短編を読んでみたいなら、『生者のポエトリー』がおすすめ

nanakko

元司書で現ライターのnanakkoです。
 
子どものころから本が大好きで、大学では小説創作を専攻。
会社員を経て、国立大学図書館の司書に。
 
小説、お芝居(映画・ドラマ・舞台・アニメなど)、音楽が好き。
プロの技が詰まったエンターテイメントに感動します。
 
このブログでは、私が好きなエンタメ作品について共有できればと思っています!
 
心が動いた瞬間を忘れないよう、文章で記録していきます。

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