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『サバイブ!』のあらすじとネタバレありのレビュー|次に読むおすすめ本も

岩井圭也作品

「もし、人生絶頂の瞬間に『余命』を突きつけられたら、あなたはどうしますか?」

岩井圭也さんの小説『サバイブ!』は、そんな絶望の淵から物語がはじまります。

大手企業の内定を得た直後、ステージⅣの悪性リンパ腫を宣告された大学生・コタロー。
彼が生きる希望として選んだのは、過酷な「起業」の道でした。

20年後の生存率わずか0.3%といわれるベンチャー経営。
コタローの「生き残り(サバイブ)」を懸けた戦いがはじまります。

仕事の本質、仲間との絆、そして「今を生きる」ことの本当の意味を問いかける、圧倒的熱量のビジネス×青春エンターテインメントです。

読んだ後に「明日からまた頑張ろう」と思える小説です!

本記事では、『サバイブ!』のあらすじや見どころを解説します。
今の自分を変えたい、熱くなれる物語に出会いたいあなた、「必読」です。

この記事を読んでわかること
  • 『サバイブ!』のあらすじ
  • 『サバイブ!』の主な登場人物
  • ネタバレありのレビュー!
  • 『サバイブ!』の次に読む小説

『サバイブ!』基本情報とあらすじ

書名:サバイブ!
著者:岩井圭也
出版社:祥伝社
出版年月:2025年8月
小説形態:長編
ジャンル(またはテーマ):お仕事×青春
ISBN:9784396636821


大手企業の内定を掴み、順風満帆な人生を歩むはずだった大学4年生のコタロー。
しかし、彼を待っていたのは「ステージⅣの悪性リンパ腫」という絶望の宣告だった。死の淵で彼をつなぎ止めたのは、ある投資家の本。「生きるために、起業する」――。

コタローは、過酷な治療を乗り越えた末、退院。
同時に大学を中退し、友人のハクと共に、動画制作会社「サバイバーズ」を立ち上げる。
資金なし、経験なし、あるのは「志」のみ。
20年後の生存率0.3%と言われるビジネスの荒波で、彼らは本当に“サバイブ”できるのか。

『サバイブ!』の主な登場人物

黒川虎太郎(コタロー):末期がんから復活し、友人のハクと共に起業を決心
白井博(ハク):県庁職員だったが辞めて、コタローと共に起業。サバイバーズのブレイン

森野四葉(ヨツバ):動画編集者。取引先からサバイバーズへ強引に転職

谷山健之助(タニケン):全国セールス1位のアパレル店員。ちょっと変わり者
新出真帆(シンディー):サバイバーズにインターンとしてやってきた大学生

『サバイブ!』ネタバレありの感想・レビュー

良質なビジネス書のようだった。自己啓発書と言ってもいいかもしれない。
もちろん、小説だし、小説としてのおもしろさは存分にある、その上でである。

たとえば、ベルナルド宮本のこんなセリフがある。

「誰もが自分だけの強みを持っている。なぜなら、誰にでも『人生』はあるからだ。それまでの生きてきた過程を振り返れば、人と違う事業、他人には真似できない事業がつくれるはずだ」

フリーランスをしている私には非常に心に響く、セリフだった。

コタローたちのライバル(?)として登場する福地のセリフでも、「ゴールの設定の仕方」という非常に重要なことが語られている。

お仕事×青春

この物語は、まさに青春小説だ。「こんなチームで仕事やってみたかった!」と思わせてくれる。
でも、こんな素敵なチームとの出会いは、私には訪れなそう……と、もうすでに諦めの境地の過去形。

こんな風に全員でピンチを乗り越えたり、ああでもないこうでもないと話し合ったりして、仕事を進めていけたらどんなに楽しいだろう。

実際には、納品が到底期日に間に合いそうになくて徹夜して、取引先の人に手伝わせたり、資金繰りが危うくなったり、とセルフブラックを極めているが。

それでも、彼らは自分たちが好きでやっていて、「もう無理だ、こんなところ辞めてやる」といった悲壮感はない。

(そりゃ、本当にこの渦中にいたら、キツすぎて辞めたくなるかもしれないけど)

こんなチームで仕事がしたい仕事っていいものだな、と思わせてくれる小説です!

『サバイブ!』の次に読むおすすめ小説

小説のイメージ画像

ここでは、『サバイブ!』がおもしろかった!と感じたあなたに、岩井圭也さんファンの元司書が、次に読む小説のおすすめを紹介します。

同じ著者の小説と、別の著者の小説に分けています。

感じる雰囲気やテーマに共通点が見いだせた作品を紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。新たな本との出会いのきっかけになれば、嬉しいです。

【同著者】のおすすめ小説『横浜ネイバーズ』

書名:横浜ネイバーズ
著者:岩井圭也
出版社:角川春樹事務所
出版年月:2023年4月
小説形態:連作短編(シリーズ)
ジャンル(またはテーマ):青春ミステリー
その他:2025年12月現在6巻まで発売中
ISBN:9784758445535


横浜中華街を舞台に、「山下町の名探偵」と呼ばれるフリーターのロンが、仲間たちと様々な事件に挑む、連作短編集。

【おすすめポイント】
主人公のロンとその仲間たちが自分の人生に悩みながらも、隣人たちを助けるために奮闘する物語です。スラスラと読めて、前向きな気持ちになれる小説です!

正義に生きるロンと仲間たちの冒険を体感してください!

「横浜ネイバーズ」シリーズの読む順番
  1. 横浜ネイバーズ
  2. 飛べない雛 横浜ネイバーズ(2)
  3. 凪の海 横浜ネイバーズ(3)
  4. 人生賭博 横浜ネイバーズ(4)
  5. ディテクティブ・ハイ 横浜ネイバーズ(5)
  6. 中華街の子どもたち 横浜ネイバーズ(6)

【同著者】のおすすめ小説『永遠についての証明』

書名:永遠についての証明
著者:岩井圭也
出版社:KADOKAWA
出版年月:2018年8月
小説形態:長編
ジャンル(またはテーマ):才能、青春
その他:第9回(2018年)野性時代フロンティア文学賞受賞作(岩井圭也さんデビュー作)
ISBN:9784041072196


大学の数学科を舞台に、圧倒的な才能を持つ瞭司と、彼を取り巻く仲間たちの青春と苦悩を描いた青春小説。才能はときに、周りも、そして自分をも蝕んでしまう――

【おすすめポイント】
文系の人にこそ読んでほしい、数学小説です!難しいことはわからないけれど、数学の美しさは伝わってきます。

友だちだからこそ、才能と嫉妬が交差する。友だち同士だった彼らの進む道を、才能が分かつ切なさに泣けます。

『サバイブ!』まとめ

この記事のポイント
  • 『サバイブ!』は、圧倒的熱量の「ビジネス×青春小説」
  • 「自分だけの強み」や「ゴールの設定」など、フリーランスやビジネスパーソンにも刺さる実践的な金言が満載
  • 過酷な状況でも「このチームで仕事がしたい」と思わせる、清々しいほどに真っ直ぐな仲間たちの姿に勇気をもらえる
  • 本作が気に入ったら、同じ岩井圭也作品の『横浜ネイバーズ』や『永遠についての証明』もおすすめ

nanakko

元司書で現ライターのnanakkoです。
 
子どものころから本が大好きで、大学では小説創作を専攻。
会社員を経て、国立大学図書館の司書に。
 
小説、お芝居(映画・ドラマ・舞台・アニメなど)、音楽が好き。
プロの技が詰まったエンターテイメントに感動します。
 
このブログでは、私が好きなエンタメ作品について共有できればと思っています!
 
心が動いた瞬間を忘れないよう、文章で記録していきます。

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