2025年7月から連続ドラマが放映されている「能面検事」。
ドラマを見て、原作に興味を持たれた方も多いのではないでしょうか?
この記事では、原作の読む順番や中山七里作品の魅力について紹介します。
- 「能面検事シリーズ」の読む順番
- 中山七里作品の魅力
- 原作者・中山七里さんについて
- 『能面検事』の次に読む小説
この記事を読めば、『能面検事』だけではなく、さらに読みたい本が見つかりますよ!
「能面検事シリーズ」原作の読む順番
2025年8月11日時点で、能面検事シリーズは全部で3冊刊行されています。
読む順番は、次のとおりです。
- 能面検事
- 能面検事の奮迅
- 能面検事の死闘
『能面検事』基本情報
ここでは、1作目についての情報を記載します。
書名:能面検事
著者:中山七里
出版社:光文社
出版年月:2018年7月
本の形態:単行本・文庫
ジャンル(またはテーマ):リーガルミステリ
ISBN:9784334791230(文庫)
『能面検事』の主な登場人物
不破俊太郎(演:上川隆也):どんなときでも動じず、無表情。ついたあだ名は「能面」
惣領美晴(演:吉谷彩子):大阪地検の不破検事つきの新人事務官
岬恭平(演:宇梶剛士):東京地検次席検事
『能面検事』だけじゃない!中山七里作品の魅力3つ

- 驚きがある
- 作品の世界観がつながっている(登場人物のリンク)
- 時事的な社会問題がテーマになっている
驚きがある
中山七里さんといえば、「どんでん返し」。
つまり、ラストに読者が想像していなかったであろう結末が待っているんです。
何を隠そう「どんでん返しの帝王」の異名を持つお方。
まだ中山七里作品を読んだことがないという方には、『さよならドビュッシー』もおすすめです。第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した作品でもあります。
私はこの作品を読んで、「すごい!」と思い、中山七里作品のしかけの虜になりました。
作品情報やあらすじは、音楽×ミステリ「岬シリーズ」のところで、詳しく紹介します。
作品の世界観がつながっている(登場人物のリンク)
中山七里さんは執筆速度が異常に早く、多作であることも有名ですが、それらの作品の世界観がつながっています。
作品数が非常に多いにもかかわらず、相互にリンクしているのですから驚異的です。
あっちの作品では主人公だが、こっちでは脇役といったことが多々あり、出版社の枠をこえた登場人物のやり取りも魅力になっています。
時事的な社会問題がテーマになっている
中山七里さんの作品は、ただ面白いミステリーというだけではありません。
現代社会が抱える、時事的な問題や法律の矛盾点などが、物語のテーマとして巧みに織り込まれています。
例えば、映画化もされた『護られなかった者たちへ』では、「生活保護制度」がテーマになっており、『ドクター・デスの遺産』では、終末期医療における「安楽死の是非」といったテーマが描かれています。
重いテーマを扱いつつも、エンターテイメントの物語として昇華させている点が秀逸です。
『能面検事』原作者・中山七里さんはこんな人

1961年生まれの男性作家さん。名前の雰囲気からか、よく女性と勘違いされることが多いそうで、かくいう私も当初(七里さんがデビューされた頃)は女性だと思っておりました。
2009年、『さよならドビュッシー』で第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、デビュー。以降、凄まじいペースで作品を刊行し続けておられます。
他にも、次のような逸話が本人の口からも語られています(参考『中山七転八倒』)。
『能面検事』の次に読む中山七里作品のおすすめ

感じる雰囲気やテーマに共通点が見いだせた作品を紹介していますので、ぜひ次に読む本を決めるときの参考にしてくださいね。
新たな本との出会いのきっかけになれば、嬉しいです。
法廷×ミステリ「御子柴弁護士シリーズ」
シリーズ物なので複数ありますが、ここでは1作目の情報を記載します。
書名:『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』
著者:中山七里
出版社:講談社
出版年月:2011年12月(単行本)
本の形態:単行本・文庫
ジャンル(またはテーマ):法廷ミステリ
ISBN:9784062776660(文庫)
【御子柴弁護士シリーズ概要】
かつて凶悪な少年犯罪「死体配達人」事件の犯人だった過去を持つ悪徳弁護士・御子柴礼司(みこしば れいじ)が主人公。
依頼人に法外な報酬を要求する一方で、どんな依頼でも減刑や無罪に導くという凄腕の持ち主。シリーズが進むごとに、彼の周囲の人物についても明らかになっていきます。
【おすすめポイント】
主人公・御子柴礼司の強烈なキャラクターが魅力です。
悪名高い彼が「なぜ依頼人を救い続けるのか」、その信念の根源に彼の過去が深く関わっており、シリーズを読み進めるほどに彼の人間味も垣間見えるようになっていき、そのキャラクターに惹きつけられます。
法廷でのスリリングな逆転劇も見どころ。「正義とは何か」「罪を償うとはどういうことか」を深く考えさせられる物語でもあります。
社会派小説が好きな人にもおすすめです。
御子柴弁護士シリーズは、2025年8月時点で6冊刊行されています。読む順番は次のとおりです。
- 『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』
- 『追憶の夜想曲(ノクターン)』
- 『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』
- 『悪徳の輪舞曲(ロンド)』
- 『復讐の協奏曲(コンチェルト)』
- 『殺戮の狂詩曲(ラプソディ)』
音楽×ミステリ「岬シリーズ」
こちらもシリーズ物のため複数あるのですが、ここでは1作目の情報を記載します。
書名:さよならドビュッシー
著者:中山七里
出版社:宝島社
出版年月:2010年1月
本の形態:単行本・文庫
ジャンル(またはテーマ):音楽、ミステリ
その他:第8回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞受賞
ISBN:9784796679923(文庫)
ピアニストを目指す16歳の少女、香月遥は、祖父と従姉妹のルシアとともに火事に遭い、生き残るものの全身に大火傷を負ってしまう。それでもピアニストになる夢を諦めず、コンクール優勝を目指して過酷なリハビリと猛レッスンに励むが――
祖父の莫大な遺産相続に関わる彼女の周囲で、事件が起きはじめる。
【おすすめポイント】
こちらでは、東京地検の岬恭平次席検事の息子であるピアニスト岬洋介が探偵役です!
音楽、特にクラシック音楽の描写が豊かで、まるでコンサートホールで聴いているかのような臨場感を味わえるのが魅力です。
音楽の知識がなくても、曲が表現する情景が目に浮かぶような巧みな文章とどんでん返しのしかけで、楽しませてくれます。
岬シリーズは、2025年8月時点で8冊刊行されています。読む順番は次のとおりです。
- 『さよならドビュッシー』(スピンオフ:『さよならドビュッシー前奏曲 要介護探偵の事件簿』)
- 『おやすみラフマニノフ』
- 『いつまでもショパン』
- 『どこかでベートーヴェン』
- 『もういちどベートーヴェン』
- 『合唱 岬洋介の帰還』
- 『おわかれはモーツァルト』
- 『いまこそガーシュウィン』
『能面検事』まとめ
- 2025年8月時点で、能面検事シリーズは3作品、出版されている
- 中山七里作品は、他のシリーズや作品と世界観がつながっている
- 中山七里さんは「どんでん返しの帝王」の異名を持つ
- 社会派小説が好きな人には、御子柴弁護士シリーズや『護られなかった者たちへ』などがおすすめ
- 中山七里作品の入門編としては、音楽ミステリの「岬シリーズ」がおすすめ



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